当塾について――先輩ライターが、ライター予備軍の後輩を育てる塾でありたい



今は、シナリオライターになる為の道が非常に少ない――。


 まだアマチュアだった頃、私が痛切に感じていたことです。いくつ
かのスクールに通いもしましたが、どうしてもデビューへの道筋が
見えないのです。市販の本に書いてあるような事しか教えて貰えな
かったり、ベテランの方が教えてくれるのは、今と全く環境が異なる
時代のことだったりというように、この道を進めばデビューできると
思える場所や方法が見当たりませんでした。


 そんな中で、ふと思いました。何故、現役で書いている人たちが
教えてくれないのだろう、と。活躍中のライターが、仕事として書い
ている傍ら、製作現場での最新情報をふんだんに盛り込みつつ、
自分の経験に基づいて教えてくれるような場所があれば、きっとそ
の道を信じて突き進める筈だと思ったのです。



 自分が脚本家となり、その理由が分かりました。この仕事はと
にかく忙しく、常に締め切りに追われてしまい、とても後輩育成ま
で手が回らないと分かったのです。最も忙しい時には、90分二本
撮りのVシネマを三作品、平行して進めていたこともあり、過労死
寸前でした。これは、とてもそんな余裕はないと心の底から思い
ました。目の前の仕事をこなすことに一生懸命だった為、現状を
変えなければいけないという思いも、しばらくの間、心の中から消
え去っていたのです。


だが、果たして本当にそれでいいのでしょうか?


 かつては撮影所で新人が育てられ、先輩シナリオライターの元に弟子入りする徒弟制度も健在で、デビューする為の沢山の道があるという時代もありました。けれど今は、一体、どんな道があるでしょう? シナリオコンクールに応募して一喜一憂し続けるしか、道らしい道はないと言っても過言ではないでしょう。仮にコンクールで受賞できたとして、その後、消えてしまう人は沢山居ます。製作現場で通用する書き方、すなわちプロの書き方を教わっていないから当然でしょう。コンクールに応募し続けるだけでは学べないことが、確かにあるのです。

 この塾は、そうした私の体験に基づき、シナリオライターの先輩が後輩を育てるという理念で作られました。現役で作品を発表し続ける人たちの中で、この思いに賛同してくれた方を講師に迎え、やがて自分たちの仲間となる後輩ライターを育てたいと思ったのです。ですから、我々はこの塾に入る方を皆、“お客様”ではなく、将来は一緒に仕事をするかも知れない後輩ライター予備軍として見ています。その思いを込め、塾の名前に『実践』の文字を入れました。



少数精鋭主義が、当塾の特徴です。


 後輩を本気で育てる為に、大勢の塾生を前にして一方的に講義を行うことが適しているでしょうか? 我々は、そうは思いません。講師が一人ひとりとしっかり向き合い、それぞれの個性を把握して指導していくことこそ、王道だと考えています。

 人数が少なければ講師と塾生の距離が近くなりますから、授業だけに留まらない、人間関係も築けるでしょう。物書きとしてデビューする道は孤独なものであり、だからこそ、同じような思いを乗り越えてデビューした講師が寄り添って、少しでも手伝うことが出来たら、心強い筈です。勿論、少人数ですので、かけがえのない仲間も出来るかも知れません。

 大学や専門学校で教鞭を執る講師もおり(講師のご紹介をご参照下さい)、各講師の指導力は折り紙つきです。塾生の声からもお分かり頂けると思います。
※プライバシーへの配慮で塾生の顔に目隠しをしています。



勿論、一度もシナリオを書いたことのない方も大歓迎です。


 私たちはプロとしての確かな目で、一人ひとりの塾生の中に隠されている才能を発見し、伸ばしていきたいと考えています。だから、基礎から学びたいという方にも懇切丁寧に一からお教えしますし、『ダイヤの原石』を磨き上げるように、その才能を伸ばしていくつもりです。それこそが、我々の仕事なのです。

 先輩のシナリオライターが自らの経験に基づいて後輩シナリオライター予備軍の方々を育てる。そして、それが新たな才能を生み出して、いずれ業界の活性化へと繋がっていく――それこそが、当塾の目指すところなのです。

             塾長 白土 勉

人生は一度きりです。人生を決めるのは自分自身。
あなたの中で、才能が開花するのを待っているかも知れません。
当塾で、新たな可能性を切り拓いてみませんか? 

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